仕事・子育て・ライフイベントと、さまざまな選択を迫られる女性たちにとって、人生をどう生きるかはとても個人的で繊細なテーマです。今回は、元教員からライフコーチへと転身したSAKURAKO AOI(アオイサクラコ)さんにお話を伺いました。

現在の活動について

ライフコーチとして、生活全体のパフォーマンスを引き上げるサポートをしています。主なクライアントは、長時間勤務や自己犠牲・完璧主義に悩みながら働く学校の先生たちです。

私はもともと、中学社会科・高校地歴公民科の教員を12年間務めていました。

人生の転機がくれたキャリアの選択肢

教員時代からコーチングを取り入れた指導にやりがいを感じていましたが、それ自体を仕事にして、サポートする相手から直接評価されたいと思ったのがきっかけです。
男性の多い職場で、女性であることの不利・不便を感じたことも背景にあると思います。
起業はもっと先のつもりでしたが、働きたい盛りでの妊娠・流産を機にキャリア形成や働き方に悩む女性をサポートしようと決めました。

学びの先にあった、思わぬ壁

当時は、不安も悩みもありませんでした。教員とコーチングスクール、起業塾を掛け持ちする生活は多忙でも楽しかったし、目の前のことをやるだけの状態でした。
貯金があったのも、夫も起業を計画していたのも、悩まなかった理由だと思います。

教員を退職してからの方が不安や悩みだらけでした。夫婦そろって起業ということで、すれ違いと貯金を切り崩す生活がしばらく続きました。

ビジネスも関係性も農業マインドで

私はウェブ業界で働く人間ではないので、参考にならないかもしれないということはご留意いただきたいと思います。

ビジネスの師匠であり、ライフコーチの先輩でもある人からの「集客は、農業みたいなもの」という言葉は今でも支えになっています。
ひととして尊敬しあえる、長期的で深い関係を構築することが重要であり、土壌づくりや種蒔き、水やりの期間を耐える必要があるという意味です。
起業後もコーチを雇い、悩みを膨らましている自分に気づいたり、対処可能だと理解できたりしているので、行き詰まった感覚はありません。

学んだスキルが人の役に立つ実感に

心も体も健康管理をしやすく、平日に休めるのも気楽です。
何より、得意かつ好きなことでクライアントさんに貢献でき、ご本人が持ち味を活かしながら変化される姿を間近で見られるのはありがたいと思っています。
オンラインビジネスの「べき・ねば」に縛られていたころと比べると、サクッと行動を起こすことができていますし、プログラムの種類も増やして3~4倍に単価を上げています

スキルとマインドの両方が軸になる

おうち起業するにあたり、to do(すべきこと)とto be(在り方)は両輪だと考えています。 自立して開拓していくには、スキルだけではなく、精神的な足腰の強さが必要です。 一朝一夕になるものではありませんので、そのために私の持っているものがお役にたてるなら、とお引き受けしました。

向き合う時間が自分を育てる

フリーランス・起業家として生きていくメリットでもデメリットでもあるのは、自分のしたこともしなかったことも自分に全部返ってくるということ。
自身の強み・弱み、特性を客観的に考え、自発的に動く人になるのが肝心だと思っています。

そこまで見越してセルフコーチング講座を入れていることが魅力です。

見るだけで終わらない講座の工夫

見て終わりになるのが一番もったいないので、生活の具体的なシーンで内省できるようにしました。私の講座は耳学でもいいと思うので、何度も聞いて、ご自身の考え方が転換する瞬間を感じてもらいたいと思います。

あなた自身があなたの一番の味方になれる

ここにたどり着くまでに勇気を振り絞る瞬間が度々あったはずです。これからも必要なシーンはやってきます。

一番あなたを攻撃するのはあなたですが、一番の味方になるのもあなた自身です。勇気がいるのはそういうときです。
スクールをフル活用し、型にはまらない、オリジナルの生き方を楽しみながらつくっていってください。

一歩ずつ、自分のペースで

できない日があっても自分を責めたり、懺悔したりしない。
「そういうときもあるよね」と切りかえて、翌日や翌週に新たな気持ちで向き合うといいと思います。